子育て・趣味・仕事も現状維持「東京都で田舎暮らし」の魅力
テレワーク浸透で脚光を浴びた田舎への移住定住。
都内でも多数の移住定住に関するイベントが開催されており、都内近郊では難しい離島暮らしや関東地方を離れての移住を検討する方も増えています。
とはいえ、なかなか東京を離れるのが厳しいことも。
テレワークが可能といっても、仕事内容によってはある程度出社が必要だったり、趣味や家庭の都合で定期的に都内を訪れる必要があったり……。事情はそれぞれですよね。
そこで特に注目されているのが、都内近郊でも田舎暮らしが可能なエリア。
埼玉・千葉・神奈川などが挙げられることも多いですが、ここ多摩地域も都心から電車や車でのアクセスがよく、東京近県と同様に人気のある移住先なんです。
都心部と関わる生活パターンを大きく変えずに今のお仕事を続けることができ、「のびのびと自然の中で子育てがしたい」「庭付き一戸建てで犬と一緒に暮らしたい」「アウトドアを日常的に楽しみたい」といった希望を叶えられるのは、かなり魅力に感じる方も多いのではないでしょうか。
多彩なニーズに応え、都心への通勤通学もOKなあきる野市
そんな多摩地域の中で、今年度から特に移住定住受け入れに力を入れている自治体の一つが、「あきる野市」です。
東京都心から市内のJR武蔵五日市駅周辺までは、電車でも車でもおよそ60分でアクセスできます。
秋川に沿った横に長い形の市内には、郊外らしく住宅街と商業施設が混在する市街地エリアと、東京とは思えないような自然が豊かなエリア、その中間のエリアといった多彩な住環境が揃い、本格的な田舎暮らしからライトな郊外生活まで多様なニーズに応えられるのが大きな特徴。
市内では車での移動が中心とはなりますが、JR中央線や西武線への接続で都心へもアクセスできるJR五日市線が利用可能。都心まで60分程度とお子さんの通学や電車通勤も難しくないことから、移住後の就学・就職の選択肢が広いところも大きな魅力です。
都心への移動面で負担が少ないので、どうしても都心に集中しがちな商業・文化・医療などに関する施設や各種イベントにもこれまで通り訪れることができますし、もちろん市内や近隣の自治体にも大きな病院や商業施設があるのでその点も安心ですね。
以前の記事「【都心からあきる野市へ移住!?】22歳が移住・定住案内ツアーに参加してみた!」でもご紹介した通り、あきる野市にはこの4月から市役所内に移住相談を専門に扱う窓口が誕生し、新たにリリースした「東京あきる野市移住情報サイト KOTOSUM」やSNS、移住定住関連イベントへの出展などで情報を積極的に発信しています。
前回の記事では特に目玉の施策である「車でのオーダーメイド市内案内」で訪問した場所を中心にご紹介しましたが、今回は実際の取り組みにもフォーカスしてご紹介していきます!
新設の移住・定住専門部署へはすでに相談多数!
あきる野市では令和5年度から移住・定住相談を受けるため「あきる野市役所 企画政策部 市長公室 移住・定住担当」が発足しました。
遠方からの相談にも対応できるよう、オンライン会議ツールでの相談も受け付け、移住関連のイベントへも積極的に出展しています。イベントでは多くの相談者がブースを訪れたそうで、都内に近いエリアへの移住への関心の高さが伺えます。
ちなみに、令和5年4月に相談窓口を開設以降、延べ300件の相談を行い、40組へ市内案内を行ったそう。こんなにも多くの方が移住を検討しているんですね!
さまざまな移住相談を受ける中で特に多い相談内容は、
- 自然が身近にある場所でのびのびと子育てをしたい
- 田舎暮らしをしながら新しい仕事に挑戦したい
- 川の近くの眺めの良い場所に暮らしたい
など、あきる野市最大の魅力である豊かな自然や田舎での生活に関するものなのだそうです。
お子さんが元気に遊び回ったり、ちょっとした時間に川のせせらぎに癒されたりする生活は、田舎暮らし・郊外暮らしの醍醐味。さらにあきる野市は都心や多摩地域へのアクセスがよいので、起業や転職を考えている方にとっては選択肢が大きく広がるのが嬉しいところですよね。
なお、市役所やオンラインでの相談以外にも、有楽町の東京交通会館8階にあるふるさと回帰支援センターにて毎月1回、出張相談を行っています。
都心の方が訪れやすいという方はこちらを利用してみくださいね。
【あきる野市】出張移住相談会(ふるさと回帰支援センター Webサイトより)
窓口相談とあわせてご紹介したいのが、多摩地域では珍しい、相談者の要望に合わせてオーダーメイドのコースをまわる「車での市内案内」。
案内先として保育園や幼稚園などの子育て施設や、釣りができる川・虫取りができる里山など子どもの遊び場見学のオーダーが多いことから、あきる野市がファミリー層から注目されていることがわかります。
ニーズに合わせた物件案内も人気があり、効率的に希望通りの物件を見て回ることができるので具体的に移住を検討したい段階の方にもおすすめ。
また、スーパーや病院・駅を回ることで暮らしの様子を知っていただくことも多いそうです。
移住情報サイト「KOTOSUM」での情報発信も充実
移住・定住担当の発足とともに4月に公開された「東京あきる野市移住情報サイト KOTOSUM」。
こちらではあきる野市の基本情報はもちろん、暮らし・子育て・仕事といった移住先の検討に必要な情報を多数掲載しており、あきる野市移住に向けた情報収集の第一歩には欠かせないサイトです。
先述の「車でのオーダーメイド市内案内」の流れや、移住相談の流れなども事前に確認できて、移住先検討を何から始めたらいいのかわからない・直接の相談にはまだ早いかもと感じている方にもおすすめです。
そして、実際に移住された先輩移住者へのインタビュー記事が充実しているところもこのサイトの特徴。
職業・家族構成が異なる様々な移住者の方々が、移住のきっかけや移住前後での変化、子育てや生活の様子などを紹介してくださっています。
移住して自分のお店を開いた人、新たなコミュニティを立ち上げた人、移住後もそれ以前と変わらず都内での活動も継続している人……。
自然いっぱいの田舎暮らしから便利な郊外暮らしまで、様々な暮らし方が実現可能なあきる野市らしく、インタビューで語られる生活はバリエーションが豊か! あきる野市での生活における良い面だけではなくマイナス面についても言及されているので、デメリットも加味してご自身の生活との相性を考えることができるのも重要なポイントですね。
今後もインタビュー記事の追加や新たな情報の追加も予定されているそうなので、気になる方は公式SNSをフォローしておくと安心です。
情報発信が増えるとともに、移住関連を取り上げたメディアへの露出も増加。
2023年5月には移住関連のテレビ番組で「養沢ヤギ牧場」を営み、ヤギのチーズ作りをしているUターン移住者・堀周さんの密着ドキュメントが放映されました。
放映は終了してしまいましたが、移住情報サイト「KOTOSUM」にも堀周さんのインタビューが掲載されているので、ぜひご覧ください。
リアルな声を聞こう! 暮らし体験ツアー
もっと積極的に情報収集を進めたいという方におすすめなのが、市内で開催される移住・定住関連のイベントへの参加です。
11月に開催されたあきる野市主催の「東京あきる野暮らし体験ツアー」では、市内を散策しながらあきる野市の特徴や暮らしの様子を紹介したり、地元の田んぼで取れたお米の脱穀体験、ランチを食べながら先輩移住者と交流したりできました。
ツアーは今後も定期的に実施していく予定なので、先輩移住者の方と地域・子育て・住まい・仕事など、移住に関するさまざまな話題について実際にお話しできる機会でもあるので、次回以降の参加を検討してみてはいかがでしょうか。
もう一つの体験イベント「多摩島しょ暮らし体験ツアー」は、市内をバスで巡りながら移住後の生活をイメージできる、東京都主催のバスツアー。子育て施設・スーパーなどの生活関連施設見学や、秋川渓谷でのリーバークリーンアップ活動や芋掘りなどの農業体験に参加できます。
こちらは今後も順次開催され、年内は11/23・12/9・12/17に開催予定!
まずは下記のボタンから詳細や予約方法をご確認ください。
子育て世代向け あきる野市暮らし体験ツアー vol.4 詳細(PDF)
それぞれのイベント参加には事前予約が必要なので、移住情報サイト「KOTOSUM」やSNSでのチェックも忘れずに!
【11/25・26】あきる野市も出展! 有楽町で移住定住イベントが開催
実際に自治体や先輩移住者の声を聞いてみたい!という方は、11月25(土)・26(日)の2日間JR有楽町駅前広場で開催される「東京多摩島しょ移住定住フェア」に訪れてみてはいかがでしょうか。
このイベントでは、東京の多摩・島しょ地域の各自治体担当者に移住定住相談ができるブースや先輩移住者によるセミナーを開催。特産品販売・ワークショップ・各自治体マスコットキャラクターグリーティングなどのお楽しみもあり、多摩・島しょ地域の魅力を様々な角度から体感することができます。
開催2回目ということで、初回よりも内容がパワーアップしているそうですよ!
あきる野市では、移住相談ブース・キッチンカー・セミナー・キャラクターグリーティングを予定。
セミナーはオンライン配信も予定されているので、当日都合が合わない方もチェックしてみてくださいね。
東京多摩島しょ移住定住フェア
開催日 | 2023年11月25日(土)・26日(日) |
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時間 | 10:00〜17:30 |
会場 | 【フェア会場】 有楽町駅前広場 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2丁目9−18 【セミナー会場】 東京国際フォーラム 4F G409会議室 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5−1 |
事業企画 | 東京都総務部 |
フェア企画・実施・お問い合わせ | 多摩島しょ移住定住フェア 事務局(東武トップツアーズ株式会社 官公庁事業部内 TEL:080-4672-9925 Mail:tama-tosho_counter@tobutoptours.co.jp |
まとめ
移住・定住相談に力を入れているあきる野市。
まずはサイトをチェックしてみるだけでもいいですし、イベントやオンラインで早速相談してみるのも良いでしょう。
秋川渓谷などの観光スポットも充実しており、特に11月から12月にかけては紅葉も楽しめる時期に入るため、旅行気分で現地を訪れてみても楽しめます。
都内へのアクセスも良く、渓谷から市街地まで多摩地域でも特に多彩な環境がそろうこの街を、移住先候補として検討してみてはいかがでしょうか。
ご相談は「東京あきる野市移住情報サイト KOTOSUM」まで!