東大和市では、戦後60年の平成17年から平和のシンボルである「旧日立航空機株式会社変電所」前の都立東大和南公園内平和広場で、毎年8月に「平和市民のつどい」を開催しています。平和コンサートや来場者の方々と一緒に平和祈念キャンドルを点灯し、平和への想いを共有し、戦争や核兵器のない世界の実現に向けて歩んできました。
今年で17回目を迎える「平和市民のつどい」ですが、昨年に続き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から東大和市公式動画チャンネル(YouTube)において実施し、8月22日(日)から配信しています。
戦災建造物「旧日立航空機株式会社変電所」の紹介や保存・改修の工事が完了した補修内容などの紹介、市民が参加しての平和文集の朗読や東大和少年少女合唱団の合唱ととも東大和平和都市宣言が朗読など、改めて戦争の悲惨さや平和について考える内容となっていますので、ぜひご覧ください。
「第17回平和市民のつどい(YouTube版)」の主な内容
■第17回平和市民のつどい(YouTube版)
https://youtu.be/mn94gjft5Ac
- 戦災建造物「旧日立航空機株式会社変電所」の紹介
- 東大和市長からの挨拶
- 変電所の保存・改修の工事が完了した補修内容、施設見学のポイント
- 令和3年度平和文集の朗読(抜粋)
- 東大和市平和宣言及び東大和少年少女合唱団の合唱
「旧日立航空機株式会社変電所」について
東京都東大和市にある「旧日立航空機株式会社変電所」は、軍需工場の変電所として建設され、戦禍の中で度重なる空襲を受け、壁面に機銃掃射や爆弾の破片でできた無数の穴が現在も残っています。戦後も変電所として使われ続けていましたが、平成5年、変電所を含む工場の敷地は、都立公園として整備されることになり、変電施設としての役割を終えました。
一旦は取り壊される運命にありましたが、多くの方々の声が実って保存が決定し、奇跡的に生き残りました。平成7年にはこの建物を市の文化財に指定し、東大和市は変電所を「平和のシンボル」として、様々な平和事業に取り組んでいます。
東大和市では、空襲による痕跡を残し、戦争の記憶を伝えるこの変電所を後世に引き継ぐために、令和2年度から3年年度にかけて、保存の工事を行いました。東やまと市報8月15日号でも詳しく紹介されています。
第16回 平和市民のつどい(YouTube版)について
昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、インターネットでの動画配信による東大和市市制50周年記念「第16回 平和市民のつどい(YouTube版)」を配信しました。
また、動画配信と同時に、「旧日立航空機株式会社変電所」の多数の弾痕が残る外壁をAR(拡張現実)技術により、お手持ちのスマートフォンで視察できるARコンテンツも配信し、現在も以下のURLからご覧いただけます。
■東大和市市制50周年記念 第16回平和市民のつどい(YouTube版) URL
https://youtu.be/YQFrT8NFsUo
■変電所AR URL
https://service.mgcamp.jp/AR/SceneViewer/hendensho/
変電所の公開は延期
第17回平和市民のつどい(YouTube版)は、前半は変電所の保存のための工事などが紹介され、後半は市民の方も参加した平和への大切さを伝える内容となっています。まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響が続いていますが、次回はまた今までのように都立東大和南公園の平和広場で多くの方が集まり、戦争と平和について考えることができるように願っています。
変電所の公開は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため延期となりましたが、さまざまな工事が行われたことにより、今後は2階も見学できるようになりました。建物内部の展示コーナーもリニューアルし、変電所の一般公開日は今までより増える予定とのことなので、公開が楽しみですね。
公開再開期日は、東大和市のホームページ等でお知らせの予定です。